セイコーウオッチ株式会社(代表取締役会長 兼 CEO:服部真二、本社:東京都中央区)は、DESIGNART TOKYO 2019(※1)の公式プログラムとして、ミラノデザインウィーク 2019(※2)発表のインスタレーション「THE NATURE OF TIME」東京展を10月16日(水)より20日(日)まで原宿のjingにて開催いたします。
今年4月のミラノデザインウィークに2度目の出展を果たしたウオッチブランド<グランドセイコー>。本展は、流れるように動く秒針を持つ独自の機構「スプリングドライブ」(※3)が映し出す「移ろい流れ続ける時間とその永続性」を空間として表現したそのミラノでの展示を再構成したものです。
展示タイトル | 「THE NATURE OF TIME」 |
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会場 | jing 東京都渋谷区神宮前6-35-6 |
会期 | 2019年10月16日(水)~2019年10月20日(日) |
開場時間 | 11:00 - 20:00 |
クリエーター | we+、阿部伸吾 |
プロデューサー | 桐山登士樹 |
<グランドセイコー>は、1960年の誕生以来、最高峰の腕時計を目指し、正確さ、美しさ、見やすさといった腕時計の本質を高い次元で追求・実現し続け、弛まぬ進歩を重ねてきたブランドです。ミラノデザインウィークへの出展に際し、昨年に引き続き、株式会社 TRUNKの桐山登士樹(きりやまとしき)氏をプロデューサーに迎え、クリエーターには、多岐に渡る領域で活動を展開するデザインスタジオのwe+(うぃーぷらす)とストーリー性の高い映像表現に定評のあるCGディレクター阿部伸吾(あべしんご)氏を起用しました。
展示タイトル「THE NATURE OF TIME」は、「NATURE」という言葉が持つ二つの意味―「自然」と「本質」を、すべての営みが自然の一部であるとする日本ならではの時間意識と、グランドセイコーが常に追求してきた時の本質と、それぞれ捉えたものです。このテーマの下、ミラノよりスケールを拡大して展開する東京展では、「光に誘われる、時の流れの旅」を体感する空間として再構成しました。会場に足を踏み入れると、阿部氏の映像作品「movement」が来場者を迎えます。映像ではスプリングドライブの流れる秒針からこぼれ落ちた光の粒子が観る者を日常の喧騒から解き放ち、時間知覚の緩やかな変化を感じる心の小旅行へといざないます。
we+の作品「FLUX」インスタレーションでは、ダイナミックな映像を背に、光を宿した流体の波紋が水面にゆるやかに拡がります。時のうつろいとはかなさや時間知覚が可視化され、一人ひとりの中に流れる主観的な時間へと没入していく場となります。
歩を進めると、こより和紙(※4)に包まれる空間に「FLUX」のガラスオブジェが置かれています。手に取ると、光る粒子と中に封じ込められたパーツとが絡み合い、技術と感性とが融合して生まれるスプリングドライブのミクロコスモスの世界を象徴的に伝え、時の旅は終焉を迎えます。また、会場では、グランドセイコーの代表モデルの展示も行います。時間意識と時の本質を追求するグランドセイコーの世界観をお楽しみください。
写真左:安藤北斗 右:林登志也
リサーチと実験に立脚した独自の表現手法で、新たな視点と価値をかたちにするコンテンポラリーデザインスタジオ。林登志也と安藤北斗により2013年に設立。Gallery S. Bensimon(パリ)やRossana Orlandi(ミラノ)などのデザインギャラリーに所属。国内外での作品発表のほか、多様なバックグラウンドを持つメンバーそれぞれの強みと、日々の研究から得られた知見を生かし、インスタレーションをはじめとしたコミッションワーク、ブランディング、プロダクト開発、グラフィックデザインなど、さまざまな企業や組織のプロジェクトを手がける。DSA 日本空間デザイン賞金賞、グッドデザイン賞、エル・デコ ヤング・ジャパニーズ・デザイナー・タレント賞など受賞多数。
1981年生まれ。東北芸術工科大学にてメディアアートを学ぶ。卒業後ビジュアルデザインスタジオWOW に所属。CGデザイナー、アニメーター及びディレクターとして広告に携わる。その後多くの作家とのコラボレーションの中で、映像のみならず映像投影に関わる空間演出、インタラクティブ作品、インスタレーション、さらにはファッションショーや舞台における映像演出など、メディアの形にとらわれない作品を多く手がけている。2019年は映画「天気の子」のタイトル・エンディングのモーショングラフィックスを担当した。