機械式の可能性を究める、「薄明」を表現したメカニカルコンプリケ―ションウオッチ
グランドセイコー Kodo コンスタントフォース・トゥールビヨン
SLGT005
Masterpiece Collection
49,500,000 円(税込)
製品概要
2022年、グランドセイコーはブランド初の機械式複雑時計を生み出しました。その腕時計は、独創的な機構が生み出す音色と表情から、心臓の鼓動を意味する「Kodo」と名付けられ、グランドセイコーの新たな領域を切り開くとともに、その年のジュネーブ時計グランプリにおいて、卓越した精度を備えた時計に贈られる「クロノメトリー」賞を受賞し、時計史に新たな1ページを刻みました。本作に搭載されるキャリバー9ST1は、二つの複雑機構「コンスタントフォース」と「トゥールビヨン」を世界で初めて同軸に一体化して組み合わせることで、100を越える部品からなる二つの機構が効率的に機能して、新次元の安定した高精度を生み出します。
ムーブメントを「宵闇」のような艶やかな黒一色で仕上げた前作のKodoに対して、本作は、夜明け前の闇に淡い光が差す「薄明」のような、静やかなシルバー色に仕上げています。積層された340を超えるパーツを同じ色彩に仕上げ、光が透過するための十分な空間を作ることで、パーツの細部に至るまで光のグラデーションが生まれ、時とともに変わり行く夜明け前の空のような美しい情景が広がります。なお、プラチナ950とブリリアントハードチタンの異素材を組み合わせた外装にも空間を設けており、内装から外装に至るまで、光が透過することで生まれる視覚効果を一貫させています。さらに、ムーブメントの仕上げと共鳴するかのようなブルーサファイアを使用しました。
ストラップは、「なめし」と漆塗りの技法を融合させた日本古来の「姫路 黒桟革(くろざんがわ)」を採用。天然素材でなめされた革に白漆を塗り重ねることで、独特の風合いを帯びた色に仕上げました。経年変化によって、その色合いは徐々に白さを増していきます。さらに、付け替え用として、チャコールグレーのクロコダイルストラップが付属します。
スペック
外装: | ブリリアントハードチタンとプラチナ 裏ぶた:プラチナとサファイアガラス |
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裏ぶた仕様: | シースルーバック |
6本ねじ固定裏ぶた | |
ガラス材質: | ボックス型サファイア |
コーティング: | 内面無反射コーティング |
ケースサイズ: | 横 43.8mm 縦 50.6mm 厚さ 12.9mm |
バンド幅: | 22mm |
バンド材質: | 皮革(カーフ) |
中留: | ワンプッシュ三つ折れ方式 |
ムーブメント: | 9ST1 Instructions |
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駆動方式: | メカニカル 手巻 |
駆動期間: | 最大巻上時約72時間(約3日間)持続(コンスタントフォース機構の作動時間 50時間確保) |
静的精度: |
平均日差+5秒~-3秒
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携帯精度: | 日差+5~-1秒 |
防水: | 日常生活用強化防水(10気圧) |
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耐磁: | あり |
その他: |
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2つの機構を一体化し、高い伝達効率を実現
キャリバー9ST1には、てんぷに均等なエネルギーを供給するコンスタントフォース機構と、重力の影響を軽減するトゥールビヨンが同軸上に一体化されており、エネルギーが安定的かつ効率的に伝達されます。これによって、コンスタントフォース機構の持続時間が50時間と長くなり、それだけ安定した精度を実現しています。また、この一体化構造によって、複雑な機構を備えながらもムーブメントの体積を小さくすることができ、グランドセイコーが重視する、装着性のよさもかなえています。
精度と美しさ、音の革新
コンスタントフォースとトゥールビヨンの2つの機構が一体となって、まばゆいばかりの視覚効果を生み出しています。内側のトゥールビヨン・キャリッジは、てんぷが毎秒8振動しながら滑らかに回転し、外側のコンスタントフォース・キャリッジが1秒間隔の動きでその回転に追従します。脱進機の音と、コンスタントフォースの1秒に1回動く音が、規則正しいリズムで目にも耳にも心地よい鼓動となって伝わってきます。
2つの素材が調和しながらアーチを描くケース
ケースには、プラチナ950とグランドセイコー独自の素材であるブリリアントハードチタンを採用しています。どちらの素材も、ケース部分はザラツ研磨による鏡面仕上げとヘアライン仕上げに仕上げ分けされており、どの角度から見ても美しい調和が生まれます。この2つの素材は、テーパーのかかったラグの先端で最も顕著に融合し、ラグの中心に作られた中空が全体のデザインに軽快さとユニークさを添えています。
光と影が生み出す無限の奥行き
Kodoのケース内には奥行きのある空間が広がり、ケースの表と裏から光が透過することで、陰影の豊かな表情が生まれます。その表情を最大限引き立たせるために、各々の部品はさまざまな技法を用いて手作業で丹念に仕上げられています。