Creators Modern Life & Philosophy

「NYの街から見えた日本の美しさ」Hero/MV画像

Fashion Director / Stylist

一ツ山佳子

「NYの街から見えた日本の美しさ」Hero/MV画像一ツ山佳子写真01

Scroll

NYの街から見えた
日本の美しさ
一ツ山佳子

NYを拠点にグローバルに活躍しているスタイリスト 一ツ山佳子。
さまざまな文化的な背景と時代のムードを掛け合わせる独自のスタイルで、世界中の女性たちに意志のあるスタイルを届けてきた。NYで活動している彼女だからこそ気づいた大切にしたい日本の美しさとは。

Interview 01

NYで感じた
誇るべき日本人らしさ

NYに住んで3年、一ツ山はファッション表現を深めていくなかで気づいた感覚があるという。「NYの好きなところは街全体の懐の深さ。どんな人でも受け入れてくれる空気があって『自分ファーストでいいんだよ』と街そのものに背中を押されているような感覚があります。それもあってNYの人たちはとにかく個性が強くて、誰もがみんな主役。自分を表現するためにファッションをしている人が圧倒的に多いんです。その一方で日本では、自己主張よりも社会や人との距離感が大切にされていると感じます。その本質は他者への気遣いやTPOへ対するマナーなんだと思います。日本人に根付いている察するという思いやりの精神や、語り過ぎないという美学の表れ。その心は本来日本人が誇るべきところだと感じることができました」。

「NYの街から見えた日本の美しさ」画像一ツ山佳子写真02

Interview 02

シンプルであること。
引き算の美学。

さらに一ツ山は自身のスタイリングに関しても、日本人らしさ、自分らしさを見つめる機会になったという。「私は盛る美学よりも引き算の美学。なんか侘び寂びのような静かな感じが好きで。そういう余白を残しながら、そこに相反するようなアクセントを作っていくことを常に気にかけています。マスキュリンとフェミニン、硬質な素材と柔らかな素材。一見相反する要素を共存させたときに生まれる緊張感。ドレッシーなものに、あえてスニーカーを合わせるような“引き算の外し”を考えるのも好きです。そのスタイルはアメリカやヨーロッパにはない東京的な感覚のようで、私はそれを大切にすることを学びました。アメリカやヨーロッパの風習にすべて合わせることよりも、日本人らしく、自分らしい感覚を表現する。その方が受け入れてくれる人がたくさんいるということ。そして個性を大事にするアメリカだからこそ自分らしくあることが大切なんだと改めて認識することができました」。

「シンプルであること。引き算の美学。」画像01
「シンプルであること。引き算の美学。」画像02
「シンプルであること。引き算の美学。」画像03
「シンプルであること。引き算の美学。」画像04

Interview 03

何気ない瞬間の美を
感じられること

「NYに移住してからは東京にいる時よりも自分に向き合う時間ができて、日本のことをたくさん考えるようになったと思います。桜を見るとか、そういう何気ない日常に美しさを感じられること。木目を見てきれいと思えるとか、石を見てそのフォルムを美しいと思える。そんな小さな気づきの過程で自分の心の中にある日本人らしい感性を感じました。春の夜に、朧月夜に照らされて夜の闇に消えそうな桜の一瞬の儚さをダイヤルに落とし込んでいる「桜月夜」と呼ばれる情景をイメージした腕時計を見て思ったんです。とても刹那的で消えていきそうな瞬間に残る繊細な美を感じ取るような感覚を大切にしたいなって。それはグランドセイコーが大切にしている『瞬間』。ずっとあるものよりも、消えてしまうような刹那的な瞬間こそが、逆に永遠に記憶に残る美しさなんでしょうか。情緒があって、色気があってとても素敵だなと思います」。

「何気ない瞬間の美を感じられること」画像02

Interview 04

自分の歴史や
家族の思い出の時間

印象的な瞬間、過ごした時間、それぞれの時の美しさを大切にする一ツ山にとって腕時計は特別な存在だという。「私にとって腕時計は、新しい仕事を始めた時や人生の節目に購入したり、家族からもらったり。ファッションジュエリーとは違って人生を感じさせる相棒のような存在です。身に着ける人の人生に寄り添うものだからこそ、義理の弟がNYへ引っ越す際にグランドセイコーの腕時計を贈ったことがあります。時間を刻む、重ねる。そういう自分の歴史や家族の思い出の時間をも刻んでくれるのが、私にとっての腕時計の意味です」。

「自分の歴史や家族の思い出の時間」画像01

Interview 05

自分の正解で生きること

スタイリストとして、そして一人の女性としてこれからどんな時間を大切にしたいか聞いてみた。「大きな目標や明確なビジョンを追いかけるというより、自分が本当に良いと思えるものを丁寧に積み重ねていきたいんです。その感覚を自然に表現できる場所が仕事として存在しているなら、私にとって一番幸せなことだと思います。まだ旅の途中ですが、“自分の正解で生きる”ということを大切にしていきたい。本質を見つめ続けながら、その過程を楽しみつつ、少しずつ“本当の自分”に近づいていけたらと思っています」。

「自分の歴史や家族の思い出の時間」画像02

本質を突き詰めること。
一ツ山の美学はグランドセイコーの思想とも寄り添う。
被写体の個性と寄り添いながら、
自分の正解を探すスタイリストとしての本質。
日本の美意識を宿し、
移ろう時の本質を見つめ続けるグランドセイコー。
その純粋で潔い心は現代を生きる女性にとって
大切なものとは何かを考えさせてくれる。

Movie

Products

Profile

一ツ山佳子プロフィール画像

スタイリスト

一ツ山 佳子Keiko Hitotsuyama

広告、エディトリアル、ブランドビジュアルを中心に、ファッションを軸とした幅広いクリエイションを手掛ける。近年はコンセプト設計やビジュアルディレクションなど活動領域を広げ、ジュエリーブランド「KNOWHOW Jewelry」も展開。現在はNYと日本を行き来しながら活動の幅を広げている。

Other Contents