Culture
Produced by NIKKEI for Grand Seiko

2021.11.26.FRI

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“永く変わらない価値”を提供する

伝統と革新から生まれる
グランドセイコーのアフターサービス

グランドセイコーのアフターサービス

「高級品はアフターサービスで選べ」という金言がある。
長く使っていくものだからこそ、購入後のケアも重視すべきということだが、特に高級腕時計は、丁寧にメンテナンスを行えば、子や孫の代へと受け継いでいくことができる。だからこそアフターサービスが重要になる。
日本経済新聞社の調査で「ビジネスシーンで着用したい腕時計ブランド1位」になったグランドセイコー*では新しいアフターサービスプログラムを2021年10月からスタートさせた。
高い性能を維持するだけでなく、美しい姿も残し続けたい。
それは伝統的な職人技と最新技術を融合させた、ユーザー想いのサービスだった。


*腕時計に関するアンケート
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腕時計に再び命を吹き込むクラフトマンシップ

機械式腕時計は歯車やレバーなどの可動パーツが多く、摩擦が発生する場所には潤滑油を差す必要がある。この油は経年劣化するので、定期的な再注油も欠かせない。またデジタル機器などでパーツが磁化してしまうと時刻のズレや止まりの原因となるので、脱磁という処置も要する。どんなメカニズムも劣化は避けられない。だからこそアフターサービスが重要なのだ。

グランドセイコーではこれまでも修理の対応期間は限定せず、生産終了後のモデルについても、販売時期を問わず、依頼があればできる限りの対応を行ってきた。さらに2021年の10月からは新しいアフターサービスプログラムを導入し、保証期間も3年から5年へと延ばした。

このサービスの根幹を支えるのは、あくまでも人の手。メンテナンス対象の腕時計は、モデルも使用状態も異なる。腕時計の状態を判断し、適切に処置するには、技術と経験が必要だ。高い専門技術を持った修理技能士がCCDカメラを装着した顕微鏡 (マイクロスコープ ヴィジュアライジング システム)を駆使して、1/100㎜、1/100gの精度で作業する。彼らが目指すのは、購入時と同等レベルの品質へ復元すること。それを実現するため、日々研鑽を積んでいる。

基本的に、1つの腕時計に対して1人の技術者が診断し、修理を行う
基本的に、1つの腕時計に対して1人の技術者が診断し、修理を行う

▲基本的に、1つの腕時計に対して1人の技術者が診断し、修理を行う。カメラを通して映し出された映像を他の技術者が見ることもできるので、熟練者の作業を学んだり、若手に作業のアドバイスをすることも可能。人を育てることも仕事なのだ。

クオーツウオッチにも行う万全のメンテナンス

究極のクオーツムーブメント「9Fキャリバー」は、機械式同様、職人が手作業で組み上げている。そのためアフターサービスも同様に高い技術力が求められる。しかしそれだけで終わらないのがグランドセイコーの凄さ。なんと精度をつかさどる水晶振動子に対する補正も行うのだ。そもそもクオーツムーブメントは、水晶振動子の周波数から正確な1秒を解析して、正確なタイミングでモーターを動かす。グランドセイコーでは、水晶振動子はエイジングさせて品質の高いものだけを選抜して使用するが、それでも経年劣化や温度特性の変化がみられるという。そこで、メンテナンス時に水晶振動子を専用の装置にかけ、個々の水晶振動子のその時点での特性を解析。新たにICにデータを書き込み直している。

一般的なクオーツムーブメントの場合、水晶振動子は消耗品と考えて、パーツ交換を行う。しかしグランドセイコーは、同じ水晶振動子を使い続ける。魂となる部分をずっと変えないというのは、愛着を持って長く使い続けるモチベーションにもなるだろう。グランドセイコーのアフターサービスは、技術の裏に心があるのだ。

年差書込装置

▲9Fキャリバーは年差±10秒という超高精度。しかしその精度を維持し続けるために、専用の装置を使って水晶振動子の特性をしっかり調べ、特性に合わせたプログラムに書き込み直すのだ。

“いつまでも美しく”を実現する新技術

高級腕時計のアフターサービスの一つに、ケースやブレスレットの磨き直しがある。常に傷がつくリスクにさらされている腕時計は、小さなスレ傷だけでなく、ドアやテーブルにぶつけてしまうと、かなり目立つ傷ができてしまう。多少の小傷は味わいにもなるが、愛する腕時計を美しく保ちたいユーザーのためにケースなどを磨き直すのだ。

しかしこの工程は、諸刃の剣でもある。磨き直せば綺麗にはなるが、大きな傷を消そうとすると、ケースのフォルムが変わってしまう恐れがある。特にグランドセイコーは美しい平面と稜線がデザインの特長なので、これがくずれると魅力は半減してしまうだろう。

そこで開発したのが「外装リペアポリッシュサービス」。深い傷が入った場所に、ケースと同じ素材を溶接して埋め戻し、再度ザラツ研磨とバフがけを行うことで傷を直すので、造形美を残したままケースを美しく再生できる。

これまでのアフターサービスは、ムーブメントなどの内部を重視してきた。しかしこれからはケースやブレスレットなどの外装にも力を入れ、さらにユーザー満足度の高い体制を目指している。

レーザーを使って溶接、ザラツ研磨、ザラツ研磨

▲上/レーザーを使って溶接を行い、傷を一旦埋める。
下左/その上でザラツ研磨を行うことで、購入時のような歪みのない平面を取り戻す。ザラツ研磨は熟練職人でなければ使いこなせない高度な技術だ。
下右/グランドセイコーの特長の一つが細やかな細部の仕上げ。複雑に筋目とポリッシュの仕上げ分けをするため、手作業で丁寧にマスキングを行う。

レーザーを使って溶接

▲レーザーを使って溶接を行い、傷を一旦埋める。

ザラツ研磨

▲その上でザラツ研磨を行うことで、購入時のような歪みのない平面を取り戻す。ザラツ研磨は熟練職人でなければ使いこなせない高度な技術だ。

ザラツ研磨

▲グランドセイコーの特長の一つが細やかな細部の仕上げ。複雑に筋目とポリッシュの仕上げ分けをするため、手作業で丁寧にマスキングを行う。

徹底したクオリティコントロール

どれだけ丁寧に作業をし、ケースを美しく磨き上げたとしても、ユーザーの手に戻る前には、しっかりとクオリティコントロールを行う必要がある。グランドセイコーでは、製造時と同じく50を超える検査項目があり、完璧な状態を目指している。

たとえば精度検査は、実際の使用環境を考えてマイナス10℃からプラス50℃の状態でチェックしている。また防水検査は、多くのブランドでは空気圧での検査にとどまるが、グランドセイコーでは実際に水を使って検査。カタログ上の防水性能よりも高いレベルの圧力をかけて行い、ケース内に水分が浸入していないかを調べる。ダイバーズウオッチの場合は、高い水圧だけでなく1m程度の浅い水深の状態までもチェックする。これほどまで万全を期するメーカーは本当にまれだという。

こうやって丁寧にメンテナンスされた腕時計たちの情報は、その修理箇所や検査内容を時計ごとに管理する専用システムに入力され、次のメンテナンス時のカルテとなる。

グランドセイコーのアフターサービスは、伝統的な職人技と新しい技術、そして適切なデータ管理が三位一体となっている。だからいつまでも愛し抜くことができるのだ。

水で満たした装置に腕時計を入れ、密封して圧力をかける

▲水で満たした装置に腕時計を入れ、密封して圧力をかけることで、深海に潜った時と同じ状況を作る。精密機器である腕時計にとって水分は大敵のため、チェックがより重要なのだ。

日経電子版広告特集(2021年11月26日~12月25日)に掲載したものです。