Feature Model
Produced by &GP for Grand Seiko

2022.11.25.FRI

“欲しい”を叶えるクオーツ。実用と高級感が一体を成すグランドセイコーの逸品とは

“欲しい”を叶えるクオーツ。実用と高級感が一体を成すグランドセイコーの逸品とは
  • 取材・文/押条良太
  • 写真/江藤義典
  • スタイリング/宇田川雄一

「一流の腕時計といえばスイス」というのは、腕時計愛好家にとって常識だ。そんな中、ヨーロッパの腕時計ブランドと比肩する技術力とステータスを併せ持つ日本生まれの時計ブランドが存在する。「グランドセイコー」である。

日本の時計文化を開拓した時計メーカーを母体とする同ブランドは、1960年のデビュー以降、海外でも着実に知名度を高めている。2018年にはアメリカに新会社を設立するなど、欧米のラグジュアリーウオッチ市場でも存在感を見せつけている。信頼度の高い機構と和の美意識によって生み出される洗練されたデザインが世界中の腕時計愛好家たちを魅了しているのだ。

そんな中、この秋「スポーツコレクション」に新たに「SBGN027」と「SBGN029」が登場。これらは、同ブランドの真骨頂というべきデザインとスペックを兼ね備えた、様々なシーンで活躍するGMTモデルだ。

時計史に名を遺す9Fクオーツムーブメントを搭載

SBGN029,SBGN027

▲「SBGN029(写真左)」と「SBGN027(写真右)」

新モデルの魅力を深掘りする前に、まずはブランドの歴史をおさらい。ルーツは1960年に発表された初代「グランドセイコー」。“世界基準”をコンセプトに開発されたこのモデルは、権威ある精度検定のスイス・クロノメーター検査基準優秀級規格に国産時計として初めて準拠した記念碑的な1本。

1969年にはセイコーが世界初のクオーツ式腕時計を発表し、時計業界を席巻。1988年には「グランドセイコー」でもクオーツ式ムーブメントを搭載したモデルが投入されることとなったが、1993年に満を持して登場したムーブメントこそが腕時計史に名を遺す「キャリバー9F」。トルク系の強度など、従来のクオーツの欠点を克服したキャリバー9Fは、「クオーツを超えるクオーツ」と絶賛された。

「SBGN027」と「SBGN029」のムーブメント

今回紹介する「SBGN027」と「SBGN029」のムーブメントも、キャリバー9Fの流れを汲む「キャリバー9F86」である。グランドセイコー専用クオーツムーブメントとしての高い精度もさることながら、時差修正機能も見逃せない。

従来のGMTクオーツムーブメントの場合、時差のある地域の時刻に合わせる際に分針・秒針が止まってしまうものが多く、時刻の精度を損なうデメリットがあった。その点、キャリバー9F86は、時計を止めずに時針のみを操作して修正できるため、クオーツ時計の長所である精度がキープされるのだ。

ムーブメントは腕時計の心臓部であり、ブランドの歴史を映し出す重要なパーツ。キャリバー9F86を搭載する「SBGN027」と「SBGN029」は、まさしく「グランドセイコー」の正統モデルといえるだろう。

旅への思いもひとしお。
忘れてはならないGMTウオッチとしての役割

SBGN027

▲「SBGN027」

SBGN029

▲「SBGN029」

「SBGN027」と「SBGN029」はGMTモデルである。GMT機能とは、自分のいる地点以外の時刻、第二時間帯や第三時間帯の時刻を示す機能のこと。つまり、自国の時刻(ホームタイム)と、海外出張や旅行先の時差のある地域の時刻(ローカルタイム)を同じ文字盤上で読み取れる。これは、海外への出張や旅行の際などに重宝する機能だ。さらに24時間で1周する“第4の針”、すなわちGMT針が腕元にアクティブなアクセントを与える。

GMTウオッチは昨今のトレンドということもあり、近年さまざまなブランドからリリースされている。ただ、「SBGN027」と「SBGN029」は、4時位置に配置されたりゅうずやデイト表示、GMTウオッチにしては薄型のケースなど、そのディテールは他と一線を画する個性を放っている。デザイン面でも“GS流”を感じられる1本といえよう。

収まりの良いサイズ感が普段使いに適役だ

キャリバー9F86

腕時計の印象を大きく左右するケース径はスポーツウオッチとしては比較的小ぶりな39mm。さらに搭載されたキャリバー9F86はGMT機能を備えながらもスリム化が実現されており、スマートなウオッチデザインにもひと役買う。

この絶妙なケースサイズは、装着感だけでなく、スタイリングにも恩恵をもたらす。コンパクトなケースはスーツの腕元にも違和感なく収まり、同時に上品なカジュアルスタイルにも違和感なくマッチする。そしてGMT針と24時間表示のベゼルがスタイリングにアクティブさをプラスしてくれるのだ。

まさに二者択一。カラー違いのクオーツGMT、どちらを選ぶ?

次は「SBGN027」と「SBGN029」の違いを見ていこう。スペックこそ共通だが、ダイヤルやGMT針などのカラーが異なることでインプレッションは変わる。モノトーンでスタイリッシュな印象を前面に押し出した前者か、ネイビーのダイヤルに赤いGMT針が映える後者か。自分の好みとスタイリングに合わせてベストなカラーを選択しよう。

日本の美意識を感じさせるエレガントな佇まい

SBGN027

▲「SBGN027」、アナログクオーツ、SSケース、ワンプッシュ三つ折れ方式中留、20気圧防水、ケース径39mm

SBGN027

「SBGN027」の特徴は放射線状の模様が施されたブラックダイヤル。白いGMT針とシルバーのインデックスと全体の色数を抑えることで、スタイリッシュなイメージが際立っている。さらにヘアライン加工をメインに仕上げられたケースをはじめ、24時間表示のステンレススチール製ベゼル、シンプルな3列バンドがソリッドなイメージに磨きをかける。

なお、ダイヤルの外縁部分にあたるダイヤルリングの24時間表示は上半分がブラックで、下半分がシルバーに。これはGMT機能を使用した際に、夜(ブラック)と昼(シルバー)をひと目で判別するための工夫。デザインのモダンなアクセントとしても秀逸だ。

「SBGN027」のシックなモノトーンカラーを生かして、チャコールグレーのスーツとスタイリング

「SBGN027」のシックなモノトーンカラーを生かして、チャコールグレーのスーツとスタイリング。Vゾーンは白のセミワイドカラーシャツにスーツと同系色のグレーのストライプ柄をコーディネートした。

ともすると地味になりがちなグレー系のスーツだが、「SBGN027」なら、GMT針や24時間表示のベゼルがアクセントを効かせつつ、ブラックダイヤルが全体の印象を精悍に引き締めてくれる。

濃紺ダイヤルに浮かぶ一筋の“赤針”が何とも洒脱な1本

SBGN029

▲「SBGN029」、アナログクオーツ、SSケース、ワンプッシュ三つ折れ方式中留、20気圧防水、ケース径39mm

「SBGN029」の特徴はダークネイビーのダイヤルと赤いGMT針

「SBGN029」の特徴はダークネイビーのダイヤルと赤いGMT針。さらに6時位置のGMT表記もレッドに彩られている。そのラグジュアリーかつアクティブなテイストを感じさせる顔つきだけに、所有感が満たされること請け合いだ。

また、「SBGN027」と同じく、ダイヤルリングをツートーンカラーに。本作はダイヤルがダークネイビーのため、いっそうダイヤルリングが映えている。操作しやすい4時位置のりゅうずには気密性・防水性の高いねじロック式を採用。タフな使用に耐え得る耐久性が付与されている点にも注目だ。

「SBGN029」はかっちりとしたスーツにも違和感なくマッチするだろう。

誠実さや清潔感を象徴するネイビーだけあって、「SBGN029」はかっちりとしたスーツにも違和感なくマッチするだろう。ただ、ダークネイビーのダイヤルと赤いGMT針が生み出すラグスポ的なテイストはカジュアルとの相性も抜群だ。

たとえば、セットアップスーツを使った軽快なビジネスカジュアル。グレージュのセットアップとグレーのニットがダークネイビーのダイヤルとエレガントな調和を生み出しながら、着こなしにスポーティなアクセントを添えている。

デザインといい、ムーブメントといい、「SBGN027」と「SBGN029」が「グランドセイコー」の正統を継承するGMTモデルであることはおわかりいただけただろう。さらにこのモデルには、スタイリングにおける高い汎用性というアドバンテージもそなわっている。

時計愛好家のコレクションとしてはもちろん、ファーストチョイスとしても、間違いのないタイムピース。憧れの「グランドセイコー」を手に入れる時が来た。