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Produced by &GP for Grand Seiko

2021.12.06.MON

キーワードは「9」、日本が誇るグランドセイコーの美しき世界

キーワードは「9」、日本が誇るグランドセイコーの美しき世界
  • 文/三宅隆(&GP)
  • 写真/江藤義典
  • スタイリング/宇田川雄一

2021年11月4日、世界中のジャーナリストや業界関係者などの投票で決まる2021年度ジュネーブ時計グランプリ(略称GPHG)において、グランドセイコー「SLGH005」が “メンズウオッチ”部門賞を受賞した。

2001年に創設されたこのグランプリは、腕時計界の「アカデミー賞」的位置付けにあり、2014年に続きグランドセイコーが2度目の受賞となる。海外の名だたる時計ブランドが並ぶなか、まさにメイド・イン・ジャパンの実力を示したトピックスだ。

受賞モデルに搭載されているのは、メカニカルムーブメントの「キャリバー9SA5」。グランドセイコーに搭載されているムーブメントは大きく分類して3種類あり、クオーツの「9F」キャリバー、スプリングドライブの「9R」キャリバー、メカニカルの「9S」キャリバーで、それぞれが究極を表す「9」を冠している。今回は4つの人気モデルをもとに「9F」、「9R」その魅力を紐解いていこう。

High Quality:高級時計への扉を開ける最初の一本

SBGP013

▲「SBGP013」 308,000円(税込)
クオーツ、SSケース、ワンプッシュ三つ折れ方式中留、10気圧防水、ケース径40mm

高級感がありながら日本的な美を感じるデザインで、匠による確かな品質を約束するのがグランドセイコーの魅力だ。この「SBGP013」はまさに定番ともいえるヘリテージモデル。身に着けやすい40mmというケースのサイズ感に、ダイヤルには紺色をあしらい、立体的かつ太く存在感のある3針に日付けのみで、どんなスタイルにも馴染むデザインに仕上がっている。

ムーブメントにはクオーツキャリバー「9F85」を搭載。この“9Fクオーツ”は究極のクオーツムーブメントを目指して作られ、年差±10秒の高い精度だけでなく機械式時計のような太い針を回せるトルクの実現や、秒針の震えを抑え、指示精度を向上させる「バックラッシュ・オート・アジャスト」など、世界最高峰の性能を持つ。

特に「SBGP013」は、時計を止めずに時針を単独で動かすことにより、クオーツウオッチの高い精度を失うことなく時差を修正できるため、扱いやすく使い勝手がいい。高級腕時計のエントリーとして最適であり、スタイルを選ばないスタンダードなデザインは長く愛せるモデルといえるだろう。

SBGP013

▲王道の紺色のダイヤルは遠目からは黒にも見える深い紺色。フォーマルからカジュアルまでシーンを選ばず着用できる

SBGP013

▲ザラツ研磨によって磨き上げられた美しいケースサイド

Challenge:エレガンスを求めつつ冒険心も忘れない大人へ

SBGP013

▲「SBGN011」 341,000円(税込)
クオーツ、SSケース、ワンプッシュ三つ折れ方式中留、10気圧防水、ケース径40mm

同じく“9Fクオーツ”を搭載した、時針・分針・秒針にGMT針を加えた4本の針を持つ「SBGN011」も人気モデルのひとつ。

シャンパンゴールドのダイヤルにブルースチールのGMT針がデザイン的なアクセントになっているのはもちろん、異なる時間帯を表示できるため海外への出張が多いビジネスパーソンや、そうしたジェットセッターたちへの憧れを体感できる。

搭載された「キャリバー9F86」は、9FクオーツにGMT機能を搭載した初めてのムーブメント。新たに開発された「4軸独立ガイド構造」により、こちらも時計を止めずに高い精度を維持したまま時針またはGMT針だけを調整できる。メカニズムへの造詣、チャレンジングな精神、エレガントさと冒険心を両立したい大人に相応しいモデルだ。

SBGP013

▲シャンパンゴールドのダイヤルには放射状のパターンが施されており、美しく磨かれた立体的なインデックスと相まって上品な輝きを携える

PRIDE:メイド・イン・ジャパンの誇りを手に入れる

SBGA437

▲「SBGA437」 539,000円(税込)
スプリングドライブ、SSケース、ワンプッシュ三つ折れ方式中留、10気圧防水、ケース径40mm

9Fクオーツと同じくエポックメイキングなムーブメントが、セイコー独自のスプリングドライブ機構である。

機械式とクオーツの特徴をあわせ持つ“第三の駆動方式”として誕生したのが1999年。そこからさらに5年の歳月をかけて生まれたのが、「SBGA437」にも搭載される「キャリバー9R65」で最大約72時間駆動を実現し、実用性も大きく向上している。

これら9F、9R系のキャリバーはすべて長野県塩尻にある「信州 時の匠工房」にて製造され、かつてシルクの一大産地だった信州への敬意を込めて「SBGA437」は“厚銀放射”ダイヤルを採用。

シルクを引いたかのような光の筋を表現するために、柔らかい銀でしか描けない特殊な手法を用いている。

SBGA437

▲ダイヤルには残りの持続時間を確認できるパワーリザーブ表示も

澄んだ空気と水、遠くに望む山々など、日本が有する豊かな自然のもとで磨き、組み上げられるタイムピースは、日本の誇りそのものといっても過言ではない。こうしたモノづくりの矜持を胸に秘め、こだわりを持つ人に似合う一本だ。

Classic:いつまでも変わらない革新的な一生モノ

SBGA439

▲「SBGA439」 539,000円(税込)
スプリングドライブ、SSケース、ワンプッシュ三つ折れ方式中留、10気圧防水、ケース径40mm

「SBGA439」は、光の加減で紫に近い色味にも見える表情豊かなネイビーダイヤルが特徴的。“厚銀放射”ダイヤルの「SBGA437」同様、流れるようなスイープ運針を持つスプリングドライブの「キャリバー9R65」を搭載したカラーバリエーションとなる。

SBGA439,SBGA437

▲左が「SBGA439」、右が「SBGA437」

毎朝のルーティンで腕時計をつける瞬間、独自のテクノロジーと普遍的な日本の美意識を感じられる王道のモデルであり、まさに一生モノとして身に着ける者の時を正確に、力強く刻み続けるだろう。