Vol.2

毎時36,000振動ムーブメント

機械式時計の心臓部である「てんぷ」。グランドセイコーの9S8系ムーブメントのてんぷは1秒間に10回、1時間で36,000回振動します。てんぷの振動数が多いと腕時計が外から受ける衝撃にも強く、安定した高精度を実現しやすくなります。一方で振動数を増やすと腕時計の持続時間が短くなり、耐久性の維持も困難になります。

高精度を達成するために10振動化する。しかし十分な持続時間や耐久性を確保する。もちろん腕時計のサイズやデザイン性、視認性を犠牲にしない。

これらを実現するために、グランドセイコーは10振動ムーブメントの開発時にムーブメントの輪列の新設計に加え、ひげぜんまいと動力ぜんまいの新素材を開発し、半導体製造技術を応用した超精密加工技術によって持続時間を確保し耐久性を高めました。

グランドセイコーの10振動モデルの内部には、このような革新と進化が反映されているのです。