Vol.15

グランドセイコー初のツインバレル

グランドセイコーは2020年に誕生したキャリバー9SA5にツインバレルを採用しました。グランドセイコーのメカニカルムーブメントでは初めてのことです。それぞれに動力ぜんまいが格納された2つの香箱を配置して大幅に持続時間を伸ばし、デュアルインパルス脱進機による高い動力伝達効率も活用することで、キャリバー9SA5は10振動でありながら80時間という長い持続時間を実現しました。

香箱を直列に配置することで、2つの動力ぜんまいの力が各部品に負荷を掛け過ぎないよう工夫も凝らしています。

このツインバレルはキャリバー9SC5、「TENTAGRAPH」にも採用され、キャリバー9SC5は10振動クロノグラフでは世界最長となる72時間の長時間持続を成し遂げました。