NEW PRODUCTS 現代に甦る、高精度機械式腕時計。

NEW RELEASE 2017
Grand Seiko SBGH219

10振動のCal.9S85に対して徹底的な調整を施すことで、さらなる高精度(平均日差は-2~+4秒)を実現させた“SPECIAL”なモデル。高精度へのこだわりと技術者の努力に応えるため、ケース素材には貴金属を使用し、ストラップはクロコダイル製という特別仕様である。自動巻、18Kホワイトゴールドケース、ケース径38.0mm、マスターショップ限定モデル。

コンクールで培った技術を活用した10振動のハイビートムーブメントのDNAは、現代へと受け継がれている。限られたぜんまいのトルクで効率よくパーツを動かすために、セイコーでは半導体の製造技術を応用したMEMSという極小パーツの製造技術を利用した。アンクルやがんぎ車などの根幹パーツに肉抜き加工や保油構造を取り入れることで、ハイビートムーブメントの実用化に成功したのだ。

実は腕時計業界で10振動ムーブメントを採用しているのは、グランドセイコーを含めてごくわずかである。グランドセイコーはハイレベルな腕時計製造技術をもっているだけでなく、V.F.A.が築いた超高精度への追求という精神を受け継いでいるのだ。

ちなみに6時位置に入る「SPECIAL」とは、1970年代にV.F.A.と通常のGSクラスの間に存在していた等級「GS SPECIAL」へのオマージュを込めたもので、グランドセイコースペシャル規格検定に合格したことの証明。ケースバックから見えるCal.9S85の回転錘には、金獅子のメダルが入り、特別モデルであることを主張している。