PERFECTION ディテールにこめられた、こだわりと美意識。

グランドセイコーらしい実用性を備えつつ、誕生の地・諏訪への敬意を込めた受け板のデザインを取り入れることで、ロングパワーリザーブムーブメントCal.9R01は、これまでにない価値を提案した。しかし、この秀逸なムーブメントを搭載するに見合うケースやダイヤル、針やインデックスも必要である。グランドセイコーのデザインコードは、1967年製「44GS」によって確立された。「歪みのない鏡面とシャープな稜線をもつ」ケースと「見やすくキラキラと輝く」ダイヤルまわりこそが、グランドセイコーのデザインの醍醐味である。

ではこのスタイルを守りつつ、最高峰へ押し上げるためにはどうすればよいのだろうか?不変の価値をもつプラチナ素材でケースをつくり、いままでにない鮮烈な輝きを得ることが目標となった。ただしプラチナはステンレススチールよりも柔らかいため、面と角をつくるのが困難だった。そこで、まずは冷間鍛造によってプラチナの密度を高め、切削して形状を整え、最後に特殊ザラツ研磨を施した。こうすることで、柔らかな素材であっても平滑で歪みのない鏡面とシャープな稜線を完璧に実現させることができるのだ。

ダイヤルまわりにも、やはり美学が投影されている。グランドセイコーでは端正なフラットダイヤルにダイヤカットを施した角形略字を組み合わせ、光が当たってきらめくことで視認性を高める。針にも同様にダイヤカットを施すが、太くて長い針を使用することで見栄えのよさも追求してきた。この針がつくり出す表情を最大限に利用するため、「スプリングドライブ8Days」はダイヤル直径を過去最大にし、さらに秒針の長さを16.5㎜に設定。その結果、針の先端が見返し部分の秒目盛りまで達している。

実用性を犠牲にすることなく、美しさを追求した「スプリングドライブ8Days」は、こうしてマスターピースと呼ぶにふさわしい腕時計に仕上がった。

ではこのスタイルを守りつつ、最高峰へ押し上げるためにはどうすればよいのだろうか?不変の価値をもつプラチナ素材でケースをつくり、いままでにない鮮烈な輝きを得ることが目標となった。ただしプラチナはステンレススチールよりも柔らかいため、面と角をつくるのが困難だった。そこで、まずは冷間鍛造によってプラチナの密度を高め、切削して形状を整え、最後に特殊ザラツ研磨を施した。こうすることで、柔らかな素材であっても平滑で歪みのない鏡面とシャープな稜線を完璧に実現させることができるのだ。

ダイヤルまわりにも、やはり美学が投影されている。グランドセイコーでは端正なフラットダイヤルにダイヤカットを施した角形略字を組み合わせ、光が当たってきらめくことで視認性を高める。針にも同様にダイヤカットを施すが、太くて長い針を使用することで見栄えのよさも追求してきた。この針がつくり出す表情を最大限に利用するため、「スプリングドライブ8Days」はダイヤル直径を過去最大にし、さらに秒針の長さを16.5㎜に設定。その結果、針の先端が見返し部分の秒目盛りまで達している。

実用性を犠牲にすることなく、美しさを追求した「スプリングドライブ8Days」は、こうしてマスターピースと呼ぶにふさわしい腕時計に仕上がった。

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ダイヤカットを施した角形略字と針は、光を受けてきらめき、さらに視認性が増す。ダイヤルは表面加工やめっきなどが複雑かつ繊細な積層構造になっており、奥深い表情をつくり上げる。シンプルに見えても、その背後には豊かな表現を引き出す様々な技術の蓄積があるのだ。

スラリと伸びた秒針のクリアランスは、横方向が0.25㎜で縦方向が0.42㎜のみ。これだけ長い針を動かすには大きなトルクのムーブメントが必要になり、針を取り付ける際の技術の高さも要求される。

ラグの先端部分まで稜線を設けるという、精度の高い研磨技術を実現。非常に細やかな作業が必要となるため、通常よりも10倍の時間をかけている。美しい光と陰は、こうしてつくり出されている。